2019ポーランドの旅6:クラクフBucket List アウシュヴィッツ(オフィシエンチム)

2019.09.22 Sunday

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     英語で kick the bucket は「死ぬ」という意味だそうです。語源を想像すると怖いんですが。そこから、「死ぬまでにやりたいこと」を ”bucket list"と言うそうです。かあちゃんの "buckt list" の一つが "アウシュヴィッツ訪問” でして。今回、一番の目標でした。がんばりました。

     

     ”アウシュヴィッツ”はドイツ語で、ポーランドでは”オフィシエンチム”(地名)。毎日多くの人が訪れる場所で、入場料は無料ですが、今の時期(繁忙期)は10:00〜15:00はツアーのための時間です(ツアーは有料)。中谷さんという、アウシュヴィッツ強制収容所唯一の公認日本人ガイドの方がいらっしゃるのですが、今回彼のツアー実施日とかあちゃんの予定が合いませんでした( ゚Д゚)。

     

     これも、直前ポーランド行きのモチベーションが下がった要因ではあったのですが、さてどないすべ。選択肢は

     

    1.クラクフ発の”アウシュヴィッツツアー”に申し込む。日本語ガイドと英語ガイドがある。前者の場合、日程が合えば中谷さんのツアーにジョインします。そうでない場合は、ポーランド人の日本語ガイドさんのようです。

    メリット:クラクフでピックアップしてもらえるので、楽ちん。

    デメリット:高い。もちろん日本語ガイドツアーの方が高い。

     

    2.自力でクラクフからバスに乗り、ガイドツアーに参加。中谷さんのツアーがあれば一番よい(個人で予約。メールする)。次の選択は英語ツアー。

    メリット:1に比べればかなり安い。中谷さんのツアーは、参加人数で割るようです。良心的。

    デメリット:英語ツアーの場合、言ってることが全部わからない(英語できる人なら問題なし)。

     

    3.10:00前か15:00過ぎの個人訪問枠を予約し、個人で回る。

    メリット:タダ。ゆっくり時間をかけて回れる。

    デメリット:ガイドさんからの情報がない。早朝か夕方以降、と見学時間が限定される。

     

     で、かあちゃん(と友人)がどれを選択したかというと・・・3でした。

     

     中谷さんのツアーがあれば、とにもかくにもそれに参加したんでしょうけれど。でも、結論から言えば、フリーで回ってよかったです。かあちゃんたちは、見学に7時間以上かかったのです!(通常ツアーは2時間半〜3時間半)。

     

     7:45の入場を予約したので、クラクフ発6:20発のバスのチケットを買っておきました。バスステーションまで歩きます(地図がよくわかってなくて、ちょっと迷った、あせった)。まだ夜は明けません。

     

     

     バスも満席。立っている人もいました。オフィシエンチムまで1時間半弱です。

     

     8時前に到着。なんとかあちゃんはパスポートを忘れ焦ったが、ID確認はクレジットカードでよしとしてもらいました。ただ友人は荷物が大きいと指摘され、入り口前で預けることに(持ち込み荷物は、30cm×20cm×10cmの大きさまで)。

     

     まずアウシュヴィッツ第一収容所。この博物館の特徴は、当時使われていたものをできる限り修理・修繕して保存していることです。複製ではなく、当時ここにあったもの、そのものなのです。展示に関しては、説明は多くありません。当時ここで、どんなことが行われていたか、そのままを見ることを優先させています。レンガ造りの建物を順番に回っていきます。

     

     

     有名なゲート。毎日このゲートをくぐって強制労働に向かった。

     

     

     ガス室で使われた、チクロンBの缶。

     

     

     一つ一つに持ち主がいた。

     

     

     

     「東の地に移住する」と言われ、連れてこられた人々。貴重品は奪われ、ナチスの資金となった。女性の髪はじゅうたんに。金歯も抜き取られた。

     

     写真撮影はOKなのですが、自然にシャッターに手が伸びる回数は減っていきます。細々とした説明もなく、そこに積まれているモノ(これもごく一部なのですが)が直接、私たちの心に訴えてくる力はすごかった。

     

     監視塔と電流の流れていた二重の有刺鉄線。

     

     

     これは「処刑の庭」と呼ばれる銃殺刑の場所です。建物の窓は板で目隠しされています。

     

     

     当時の収容所をその姿のまま残している展示のほかに、各国の展示館もありました。ポーランド館、ハンガリー館、ソ連軍捕虜館など。一番新しく改装、展示公開したのは”ユダヤ民館”。イスラエルの若者たちが見学に訪れていました。さまざまな肌や髪の色、彼らを見ているだけで、ユダヤ民とはいかに多様性に富んでいるかわかります。

     

     当時の子どもたちが書いた絵が、部屋の壁に写されていました。

     

     

     犠牲になったユダヤ民の人々の詳細が細かい字で書かれています。それがこの量。若者たちは、自分につながる名前がないか、探していたのでしょうか。

     

     

     他にも、生体実験のことや、ロマ・シンティ(ジプシー)への迫害、第一クレマトリウム(ガス室と焼却場)、いろいろあるのですが、アウシュヴィッツ第一収容所はここまで。この時、すでに昼を過ぎていた。

     

     この後、バスでアウシュヴィッツ第二収容所ビルケナウに向かいます。

     

     

     

     

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